最近アメリカ現代詩についていくつかの入力があった。ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ詩集が原成吉訳編で思潮社の海外詩文庫で出た。そのなかに「事物の世界のなかのウィリアムズ」というアレン・ギンズバーグの文があり,遠藤朋之の訳で「事物を離れて観念はない」というウィリアムズのことばが出てくる。有名な”No ideas but in things”をよく噛み砕いたものだ。ことばにとらわれないで,あるがままを見ようというギンズバーグの一般意味論的態度については,彼が1988年に京都精華大学での講演でしゃべった(現代詩手帖,1989年2月号)。ユズルのまとめはこちら:
http://www.kyoto-seika.ac.jp/yuzuru/archive/notWordButMono.html
ギンズバーグのはたした役割については「昔の聖人のように世の中をよくするために導く人だ」といったケネス・レクスロスのことばを白石かずこが7月5日朝日新聞夕刊のコラムで紹介している。白石かずこはこの日のコラムできわめて要領よく,大詩人ケネス・レクスロスを紹介している。彼の生誕100年を記念した朗読会が8月22日に京都の同志社大学今出川キャンパスにある「無賓主庵」で催される。くわしくは: tit49@hotmail.com
アメリカ現代詩
投稿日 2005年7月25日
■生まれて初めて他人の詩(ケネス・レクスロス)をリーディングした。
昨夜は、興奮した。
生まれて初めて、他人の詩を人前で朗読した。
他人の詩は、感情が入らないんじゃないかと思っていたが
びっくりするほど
見知らぬ詩人の感情が、びとびととぼくの心の中に注入されて
奇妙な感じだった。
読みながら、興奮して、だんだん昂揚して
貴重な学習体験の時間でした。
ありがとうございました。
突然、トラックバックもさせていただきました。