先日わたしの「幼年時代」という誰も何もいわない詩を,やなせたかしさんが本にのせてくださったことを書いたが,わたしの同世代でわたしが尊敬する矢口以文(よりふみ)さんの詩についても誰も何もいわない。最近では『新現代詩』第6号(2009年1月)に2篇出ている。彼は戦争中に海軍航空隊の基地の近くで思春期をすごし,兵隊と女の関係から戦争を見ている。かつてわたしは彼のPoemsの英訳を,わたしが編集していた Kyoto Review, No.20 (1987)にのせた。同時に “Growing Up Near an Air Base”ものせたが,どちらも英語人間も日本語人間も何もいわなかった。『新現代詩』の発行所は:龍書房,102ー0072東京都千代田区飯田橋2-16-3金子ビル3F。Tel/Fax: 03-3288-4570.
誰も何もいわない詩
投稿日 2009年3月6日