F.M.アレクサンダーとグレン・グールド

投稿日 2006年1月13日

F.M.アレクサンダーがテクニークを発見した過程でショックだったことは, 自分でしていると思ったことを, じつはしていなかった, ことに気がついた。 ピアニストのグレン・グールドは自分の演奏の録音を聞いて「自分が何をしていて, 何をしていないか」に気がついたという。 演奏中, 内なる耳ではリズムを感じていたと思っていたのに, 録音では「拍を数えることすらできませんでした。…ゆっくりとしたテンポの作品の場合, 私は次の和音に移行する前に長く待ちすぎる傾向があるのです。 和音を叩くべきときに, 筋肉に力が入っている。 そのときにはすでに遅れているのです。…」 と『グレン・グールド発言集, 200-1ページにあります。 アレクサンダーが鏡で気がついたことをグールドは録音で気がついた。 わたしたちアレクサンダー教師は自分のビデオを見なくてはいけませんね。